4月1日の告白
苛立ち
…こんな自分がうざったくてたまらなかった。
アイツにちょっとでも近付く女の子が居ると
時計を見るフリしながら
何度も様子を伺ってしまう。
―敬太に近づかないで…
アイツはアタシのものじゃないのに
いつも奪われるような不安に襲われてた
神崎 明日香。
公立高校二年の平凡で平和な生活。
だけどアタシの中には今、激しい葛藤が起きてます…。
『おい神崎!俺ら日直だから日誌取り行ってくんねー?』
「はぁッ!?何でアタシ!?」
敬太の声に内心ドキッとしながらも、それを隠す強気なアタシ。
すると敬太は顔の前で手を合わせて頼んできた。
『マジ頼むよ!神崎サマ!』
こんな風に頼まれたら
断れない
「次は絶対アンタだから…」
そう呟いて教室を出た。
葉山 敬太…
アタシの幼なじみと同時にアタシの
“大好きな人”。
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