4月1日の告白
『明日香ーっバレーしない!?』
「〜っごめん!アタシ、今アレなんだ‥」
気だるい午後の昼下がり。
昼休みに女子みんなでバレーをするらしい。
だけどアタシは腰とお腹に鈍い痛みがあり‥
つまり‥
女の子の日だったものだから
バレーしたかったけれど、辞退させてもらうことにした。
結果的に女子みんな外に遊びに行ってしまい
教室に残ったのは、勉強しているマジメ男子だけになってしまった。
ときおり来るお腹の痛みに苦しみながら、
外の景色を眺める…
―あーあ…。遊びたいなぁ…。
今日は気持ちが良いぐらい快晴。
雲ひとつない青空に照りつける太陽。
お母さん、ふとん干しといてくれたかなぁ…。
窓際の自分の席でうとうとしながら青空を見つめていた。
―眠いぃ…
アタシは眠りの番人に足を掴まれて引きずられようとしている
しかし、ちょうどそのとき‥
『明日香ー!』
どこからか男の声がアタシを現実の世界に連れ戻す。
ゆっくりと瞼を開けてキョロキョロするアタシに、
廊下から正がもう一度叫んでいた。
『ちょっと来いよ!』
その顔には悪戯っぽい笑みが浮かんでいる。
何が何だか良く分からないまま、寝ぼけ眼で正に着いていった。
アタシの前では、正がせっせと階段を昇っている。
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