4月1日の告白



屋上に足を踏み入れる。



アタシ、こんなに悪いことしたの初めてだぁ‥



向かいの棟から見えないかとハラハラしていると、正がアタシの肩に手を置く。




『…今から話すのは…大事な話だから。他のこと考えないで聞いて』




真剣に言う正の瞳から、目が離せない。



そんな正を見て、アタシは真面目に聞こうと姿勢を正す。




『………あの』




「………?」




『うーぁやっぱ言えねぇ!』




面と向かっては言いづらいのだろうか。


正は頭を抱えて座りこんだ。




「どうしたの…?言って。」




まさか昨日付き合い出したのに別れ話!?



不安が襲う。



.
< 24 / 139 >

この作品をシェア

pagetop