4月1日の告白
屋上に足を踏み入れる。
アタシ、こんなに悪いことしたの初めてだぁ‥
向かいの棟から見えないかとハラハラしていると、正がアタシの肩に手を置く。
『…今から話すのは…大事な話だから。他のこと考えないで聞いて』
真剣に言う正の瞳から、目が離せない。
そんな正を見て、アタシは真面目に聞こうと姿勢を正す。
『………あの』
「………?」
『うーぁやっぱ言えねぇ!』
面と向かっては言いづらいのだろうか。
正は頭を抱えて座りこんだ。
「どうしたの…?言って。」
まさか昨日付き合い出したのに別れ話!?
不安が襲う。
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