4月1日の告白
『…ごめん。俺がこんなこと言うガラじゃねーけど…』
アタシの気持ちに気付いたのか、バツが悪そうに言い始めた正。
不安を感じながら、アタシは次の言葉を今か今かと待っている。
『その、』
―別れ話じゃ‥ないよね??
『…お前、敬太が好きだったんだろ』
「えっ!?!?」
アタシは心臓が跳ね上がるかと思うほどドキッとして、
それから何も返す言葉が無かった。
そんなアタシを見て
“やっぱりな‥”
と呟く正。
今日は涼しい日なのに、さっきから汗が止まらない。
『いいよ。俺、知ってたから』
どうしてそんなこと見抜けるの?
でもそんなことは聞けない‥
「ッごめん!でも今は全然だから‥」
嘘をついた。
本当はまだちょっとだけ想いが残ってた。
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