4月1日の告白
帰り道
「も〜っこれ邪魔‥」
『静かに』
アタシたちはまた机の壁の上を歩いていた。
やっぱりアタシ運動神経が悪いんだなぁ‥
うまく歩けない。
正はさっきのようにアタシに手を差し伸べて、最後の一段から安全に降ろしてくれた。
そんな手からも正の優しさがひしと伝わってきて‥
今は正が好きだと素直に想える。
『な〜んかごめんな‥あんなとこに連れてって』
「全然!ってか、穴場だよね。これからここで和むのもいーかも!」
照れくさいアタシは正と目が合うたびに逸らしてしまう。
そんなアタシに正は微笑む。
『そだな‥良かった』