４月１日の告白

『俺のことそんなに観察してたんだ？』





しばらくｱﾀｼを見つめていた正が急にそう言った。



ｱﾀｼは一瞬言葉を失った後、

激しく頭を横に振る。



｢それは違う!!ただ、すれ違ったりするだけで良い匂いするし‥｣



『お前すれ違うとき嗅いでたのか！』



｢…っ嗅いでんじゃなくて…｣




ｱﾀｼははぁとため息をついた。



完全に正に面白がられてる。




ｱﾀｼってどこに居てもいじられｷｬﾗになっちゃうんだよねぇ…。



反論する気を無くしたｱﾀｼは、

黙って歩いた。





正はそんなｱﾀｼを見て、怒ったのかと動揺している。



――そうだ!!!



怒ったフリして正を困らせちゃお♪



こうしてｱﾀｼの“ｲﾀｽﾞﾗ大作戦”は始まったのである。




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