4月1日の告白
『…んだよ。さっきのことでキレてんのか??』
「別に‥」
一時期流行ったこのフレーズ。
アタシは笑いそうになるのを必死に我慢しながら答える。
「今は何も喋りたくない」
そう言うと正も黙り込み、冷たい空気が流れた。
アタシの作戦は大成功♪♪
もうすぐ家に着くし、バラしちゃおう。
「………なんてね。冗談だよ♪」
『は…!?』
ニヤリと笑って言うアタシに目を見開く正。
張り詰めていた空気が柔らかくなる。
「正がフザけるから仕返し!」
『お前さぁ‥あーもーマジびびったし!!』
正は地面にヘタリと屈んでため息をつく。
アタシはその光景に大満足だった。
「アタシを馬鹿にするからだよ〜」
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