4月1日の告白
『明日香‥』
そんなアタシの悪ガキみたいな笑顔を見つめる正。
「ん?何??」
一瞬だった
でもアタシはそれを見逃さなかった
正がすごく、
寂しそうで
壊れそうな儚いものに見えた‥。
きっと正はそのときから、
これからのアタシたちの結末を予感していたのかもしれない。
だから不安だったのかもしれない。
『あ、お前の家ってそっち?』
正が右を指差して言う。
「‥う、うん」
ぼんやりしているうちに、2つの別れ道に差し掛かっていた。
アタシは右のほうに曲がればすぐ家だ。