4月1日の告白
ふたつの感情
翌日の朝
やかましいほどの明るい着信音‥
アタシの目を覚まさせたのは友達からのメールだった。
ぼさぼさの髪をクシでとかしながら携帯を開く。
「‥痛っ」
途中、クシが引っ掛かって髪が抜ける。
その髪を払いながらメールを開いた。
差出人は部活仲間の凛ちゃん。
凛ちゃんはキャプテンでしっかりしてて人気者。
アタシは凛ちゃんとはけっこう仲が良いけど、
どうしてこんな朝っぱらにメールしてくるんだろう‥?
内容はこんなものだった。
《大丈夫??今日は朝から補習だよ》
「あーーーッ!!」
そうだ、補習っていうものを忘れてた!
アタシこの間のテストの点数がやばかったから、何としてでも受けに行かなきゃいけないのに!!
画面の右上の時計を見ると、もう7時を過ぎていた。
間に合わない―‥
「終わった‥」
暗い部屋にアタシの脱力した声がやけに響いた。
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