4月1日の告白
『でもさぁ〜これからは妄想じゃなくて明日香のリアルな恋バナが聞けるからいーじゃん?』
その中でも特に目立つタイプの千夏ちゃんがニヤリと笑う。
「えぇッ…!!
やだよ、話さない!」
アタシは激しく拒絶する。
でも、千夏ちゃんの意見にみんな頷いていた。
『じゃ今度聞かしてもらうからぁ』
結果的に、
そうなっちゃったわけで…
アタシはがっくりと肩を落とした。
『あ〜ッてかトイレ行きたい!!漏れそう〜!!明日香ついてきて!!』
と、
今度はいきなりアタシの腕をつかんでトイレに走る千夏ちゃん。
いったい何なんだ…まったく。
アタシはもう抵抗する気にもならないままトイレに連れて行かれた
『はーやばかった』
千夏ちゃんは用を足すと最高に可愛い笑顔で出てきた。
千夏ちゃんってばいつもそうしてればめちゃくちゃ可愛いのに…
もったいないなぁと思いながら、手を洗う彼女を見つめる。
整った顔立ち…
たしか、生徒会の書記だっけ。
そー言えばアタシの周りって生徒会に入ってる人多いかも…
そんなことをぼーっと考えていたら、ポケットからハンカチを出しながら千夏ちゃんが言った。
『隣のクラスの葉山って奴、謹慎してるんだってね。』
そう言われた瞬間は、ただ頭が真っ白になった。
「え…?葉山敬太?」
『うん。知らなかったの?』