4月1日の告白
「はいもしもし?」
もしかして連絡網かな??
『あぁ俺、俺だけど。』
受話器越しに低い男の声。
俺って言われても…
オレオレ詐欺かっつーの。
「あのー…どちら様でしょうか?」
『ゴメン、葉山だけど…』
「え!?敬太!?」
その名前が出てきた瞬間、
色んなことを考えた。
電話出た時アタシの声、めっちゃ低かった!
態度悪く思われてないかなぁ〜…
好きな人が関わると女は神経質になる生き物である。
少なくともアタシはね。
「…それで、どうしたの?」
緊張を必死に隠しながら敬太に聞いた。
すると彼は笑いをこらえながら言う。
『うーんと…何つーか…俺の友達がお前と遊びたいんだってよ』
その瞬間、
『余計なコト言うな!』
と言う違う男の子の声が聞こえた。
多分、敬太は今その友達と居るのだろう…。
「何でアタシなの?」
敬太から電話が掛かってきたからちょっとドキッとしたのに。
まぁ、恋はそう漫画のようには上手くいかないよね…
.