4月1日の告白
男子が去った後、
ボロボロになって仰向けに倒れてる敬太の隣で泣きながらアタシは
『死にたい‥』
っていつのまにか呟いてたみたい。
そんなアタシを見た敬太はいきなりアタシを睨んで言うの。
『お前、そんなマイナス思考だからいじめられんだろ。俺だって今のお前はキライだよ』
すごく厳しい言葉だったから、
さらに号泣しちゃって。
敬太はしばらく黙りこんでから
『そんな泣くぐらい悔しいならさ‥100倍にしてやり返せば。俺は手伝わないけど』
敬太って、ケンカ強くもないくせにどうしてこんな
“余裕”
なんだろう。
弱音を吐いてることなんか一度も無かった。
そんな敬太を見ていると、あの男子を何とかしてこらしめようという闘志が湧いてきた。
「敬太。」
『あ?』
「ありがと」
まだ敬太は小学生だったけど、この時だけはまるで人生を知りつくした大人だった。
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