4月1日の告白
アタシが驚いたのは、その人が変質者だったからではない。
敬太だったからだ。
『あ?お前なんでこんなトコいんだよ』
前見たようなダボッとしたラフな服装の敬太は、しかめっ面でアタシに言う。
だけどそう言いたいのはこっちだった。
「もー怖かったぢゃん!!!まぎらわしいことしないでよぉ」
『は…??意味分かんねー俺普通に歩いてただけだし』
「そ…そう言われればそうだけど」
久しぶりにこんな風にケンカした気がする。
そう言えば、こうして視線を合わせるのも正に告白された日以来だ。
何だろうこのカンジ…アタシの中に、よく分からない感情が湧いている。
敬太は持っていたコンビニ袋の中を確認すると、またスタスタと歩き出した。
―帰るの!?
「待ってよ!!!!!!!!」
聞きたいことは、
たくさんあった。