4月1日の告白
『知らね、気に入ってんじゃねーの‥‥って痛いんだよテメェ!』
敬太は話している途中、一度受話器を離したみたいだった。
多分、その友達にはたかれたりしたんだろう。
受話器を持ち直した敬太は息を切らしていた。
『今日、家庭の日だから部活無いよな?空いてる?遊んでやってほしいんだけど』
「空いてるけど…他には誰が居るの?」
『俺とそいつだけ。』
「はッ…!?」
アタシ、女1人ですか…?
「1人とかまじ無理なんだけど」
『頼む!!アイツ、俺しか頼れないってすがってきてさぁ』
「……えぇぇ」
多分アタシの知らない人だよね…
しかも敬太が居るなんて気まずい。
でもッ
敬太に頼まれると断れない!!
「仕方無いなぁ…」
『良かった♪説得すんの面倒なんだよ』
嬉しそうな敬太の声にまた胸がキュンとする。
ダメだアタシ…
敬太の仕草とか声に弱いみたい。
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