4月1日の告白
けど、すでに“何か”が変わり始めていたことは、誰も知らなかった。
『明日香ー帰るぞ!』
「うん、ちょっと待って〜」
あれからアタシと正は正々堂々と一緒に帰ったりするようになり、
誰もが羨む仲良しカップルだった。
アタシは、教室の外からこちらを見ている正を尻目に
大慌てで支度する。
『別にそう急ぐことねーぞ』
「だって待たせるのって嫌なんだもん!!」
アタシは小走りで正のもとに向かう。
その様子を観察していたクラスの男子が、「ヒュー♪」と口笛を鳴らした。
『さっすが仲良しだねぇ』
『黙れ』
ニヤニヤしながら冷やかす彼に、
正は照れながらむかついてる。
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