4月1日の告白
狭い路地に入る。
ここからは人通りも少なく、危ないので正と一緒のときしか通らないようにしている。
でも、こんなところに2人きりで居たら恥ずかしくてぶっ倒れそう…
今も繋がっている自分の手と正の手を見比べる。
『あッ明日香!!前!!!!』
「…え!?」
カンッッ………
間抜けな音が響いて、気づくとアタシは地面に倒れこんでいた。
『おいおい…大丈夫かよ』
「いったぁ…」
そして、一瞬の間を置いた後、アタシは標識にぶつかったのだと気づいた。
何て失態。
それも正の前で…
「ちょ…今の見なかったことに…」
そうアタシが呟やこうとするうちに、正は爆笑し始めた。
『ははははははッ!!!!!!俺あんな光景はじめて見たし!!
明日香やっぱ天然だな、まぢ腹いてー』
顔がかーっと赤くなる。
「もぉ、最悪!!!!」