4月1日の告白
『ごめん、明日香。』
しばらく黙っていると、正が後ろから抱きしめてきた。
何か今日の正おかしい…大胆すぎ。
「急に…どうしちゃったの??」
おそるおそる聞いてみる。
正の甘い匂いに包まれて、頭がぼーっとしてきた。
『よく…分からん。俺、急にお前にめちゃくちゃキスしたくなって…理性とんでた』
「そう、なんだ…」
『ごめん、いきなりこんなことして』
「ううん、全然。」
実はアタシ、正のキスが気持ちよかった。
愛されているということを直に感じた。
でもそんなことは恥ずかしくていえない。
『今日はもう、帰ろう……』
正がアタシを抱きしめていた腕を離して、もう一度手をつなぐ。
「うん…」
正のこのときの手のひらからはね…
何だかとても寂しさが伝わってきた気がするんだ。
君は何かを感じていたの??
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