4月1日の告白




――結局、




流されるようにアタシは待ち合わせ場所に来た。



実は…いつも以上に気合いを入れてオシャレしてるつもり。



それはもちろん、敬太が居るから。





緑の多い公園で時計を気にしながら2人を待っていると、


遠くの方にじゃれ合いながら走ってくる彼らの姿が見えた。





敬太の私服…長いこと見てなかったけど、すごくオシャレ。



全体的にダボッとしたB系ファッションだ。



小さい頃なんかTシャツに半ズボンだったのに…



そんな敬太に心臓がすごく速く高鳴る。




敬太とその友達はアタシの前でピタッと止まり、

こんな会話を始めた。




『はぁーッ…ホラ、目当ての神崎だぞ♪』



『…黙れ』




また、じゃれあいと言う名の取っ組み合いを始める。


おいおい、コレじゃきりが無いんですけど




「今日、どこ遊びに行くの?」



アタシは、2人に割って入って敬太に聞いた。





『おぉ、そだなー‥腹減ったからマックでも行く?』


『俺も腹減った』



『お前の昼ご飯は神崎だ』





『おい』





あのねぇ‥



アタシを使って下ネタ作るのやめましょう。



アタシが予想していた通り、この組み合わせは気まずいものだった。




ってかこの男の子、学校で何回か見たことあるけど喋ったことないし‥

どうしてアタシなんかを気に入ったんだろう??




疑問。





まぁそんなことはさておき、アタシたちはマックに向かうことにした。



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