4月1日の告白


「これぐらいなら…まぁ、いっか」

ベビーピンクと言えば、そこまで主張もないし可愛らしい色。


アタシは納得して、わりと早々に水着は決まった。



『あ〜ッまじ楽しみなんだけど!!』

デパートを出て、川沿いの広い道を千夏ちゃんはスキップする。


こーゆー陽気なとこが好き。


「海なんて久しぶりだしっ!!」


アタシもテンションが上がってた。


しかし、そんなアタシを千夏ちゃんは見据えるようにじっと見つめる。


『明日香?』


「ん?何?」


『あんた、分かってるわよね。』


「何がよ。」



急に静まり返る空気。

千夏ちゃんが言いたいことが全く見えない。



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