4月1日の告白


「正そんなやつじゃないから、大丈夫だから!!」


慌てて“それ”を千夏ちゃんに返すと、少し不服そうにしていたが

すぐに笑顔を取り戻し、



『まぁ、無いだろーね硬派だもんね!』



と言った。


アタシもうんうんと頷く。


良かった、ただの冗談かぁ‥。





―でも‥‥




忘れてた。




正もやっぱり、

したいとか‥







思うことあんのかなぁ??




『おーい明日香ー。妄想すんなよぉ』




気付くとまた自分の世界の入り口を開けていた。


千夏ちゃんに顔をつつかれて、また赤面する。




―アタシださっ





まぁ、いろいろあったけど、その日は何とか可愛い水着を買うことが出来た。




海水浴‥

楽しみだなぁ‥。




またさっきの妄想の光景が浮かんで、掻き消すように頭を振った。



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