4月1日の告白



――千夏ちゃんと別れてから跳ねるように家に帰り、

すぐに二階に駆け上がって自分の部屋に入る。



クローゼットからハンガーを取り出して、真新しい水着を丁寧に掛けてみた。




‥かっわいい。



アタシに似合うかは別として、


改めて見てみたらかなり良い買い物したかも‥。



ベッドに寝転がって、壁に飾りのように掛けた水着を眺める。



自然と口元が緩む‥




「ぐふっ。ぐふふふ」





ひとりでこんな笑い方までしちゃった。



恋する女は、チョッピリ浮かれすぎて、おかしくなる。



でも、それは正が大好きだから‥



正につながる全てのものを愛していたいから。








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