4月1日の告白



しかし、いきなり正がアタシの腕をつかんだ。



そっと正の表情を伺うと、

照れながら、でも真剣そうにこう呟いていた。



『こーゆーときぐらい、カッコつけさせろよ…』



場が、いったん静まり返る。



かと思えば



千夏ちゃんたちのクスクス笑う声が聞こえてきた。




『正くんも青いねぇ♪そんなセリフ、少女漫画でしか聞けないと思ってたよぉ』



正は笑われてさらに恥ずかしそう



でも、頑張って言ってくれたんだよね…




アタシは、恐る恐る正の後ろに腰を下ろしてみた。



.
< 84 / 139 >

この作品をシェア

pagetop