4月1日の告白


それからしばらく千夏ちゃんと遊んだ。


浅瀬に座り込んで波と格闘してみたり、

はたまた砂に埋まってみたり。



楽しい時間も中盤に差し掛かったころ、正たちが声を掛けてきた。



『俺たちがついててやっからさ、沖のほう行ってみようぜ!!』



アタシは、それを即座に断った。


正たちとも遊びたいけど、アタシはかなりのカナヅチ。



それに、昔見た

『ジョーズ』

という映画で知ったサメの脅威に未だに怯えている



『え〜‥。明日香が行かないなら、うちも行かん』



千夏ちゃんも断っている。


でも正たちは、

それでも沖のほうに行くつもりのようだった。



―よく怖くないよなぁ‥。



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