4月1日の告白



正たちは楽しそうに沖でのびのびと泳いでいる。



アタシたちはなんだか親みたいに微笑ましくなって、

お互い顔を見合わせて笑った。



『‥そだ!夕ご飯、バーベキューしない?』



そのときに唐突に千夏ちゃんが言った言葉により、


アタシたちは近くのコンビニで野菜と肉を調達することになった。



「は〜。何か、いっぱい買いすぎたかもね?」


はちきれそうなビニル袋を両手に抱えて、

早足でビーチに戻る。



『もう4時過ぎちゃってる!!』


「お腹空いてるだろーね」


『だろぉね、あんだけ深いとこで好き放題泳げばねぇ…』



それぞれ、まるで愛しい夫のために頑張る専業主婦のような気持ちで急いだ。



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