４月１日の告白

だって‥‥


その頃、ふたりは水の中でもがいていたのだから。






そうとも知らずに呑気にﾊﾞｰﾍﾞｷｭｰの準備をしているアタシたち。




そんな中、


『おい、お前はそっちの子に行ってくれ!!』


ライフセーバーの大きな声で、

やっと異変に気付いた。




｢えっ‥？｣






当初のアタシは、

バタバタ走っていくライフセーバーのお兄さんと

飛び込んでいくもう１人のライフセーバーのお兄さんを見比べて



パニックを起こして、目の前が真っ白になった。





だって、まさか、


正たちのことじゃあないよね‥？




隣に居る千夏ちゃんを見ると、

彼女もまた混乱してうつろな目で周りを見回している。






アタシたちの予想は的中した



もともとそんなに人の居ないビーチ


ライフセーバー以外に助けられる人は居なかった



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