4月1日の告白
―ザザー‥‥
―ピーポーピーポー‥
穏やかな波の音の中、残酷なサイレンの音が近付いてくる。
白い砂の上にシートを敷かれ、そこに横たわる正と千夏ちゃんの彼。
ライフセーバーが人工呼吸をしているのを、
アタシと千夏ちゃんは突っ立って見ているしか出来なかった。
言いたいこと、
聞きたいこと、
たくさんあるけど
具体的に言葉にならないし
正たちの意識は戻らないし‥
気が狂ってしまいそうだった。
―いったい、アタシたちが居ない間に何が起こっていたのか…?