恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~
第1章「ノッポ王子」
んナァ~ゴ…、んナァ~ゴ…


今夜も近所のノラねこたちが騒がしい。

ケータイで話してる相手の声が聞こえないくらい、すごく大きな、それもちょっとガラガラ声っぽいヘンな声で鳴いている。


どうやら今年も、ねこたんたちに“ハル”が来たらしい。

発情期……ってか、恋の季節の到来だ。


あたしはつい最近までアノすごく大きなヘンな鳴き声は、てっきり女子を捜し求める男子……ってかオスねこたんの声だとばかり思ってた。

ところがどっこい、さにあらずっ!

実はアレ、女子……ってかメスねこたんの声なんだそうな。


う~ん、恋の季節はオンナをかくもダイタンにさせちゃうのか……(汗)


ニンゲンのメスはどぅなんだろ……?

…ってか、ニンゲンのメスは年がら年じゅう“ハル”だよね?

1年365日、いつでも恋がしたいって思ってるし……。


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