恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~
「アラ、やだ。このコ、こないだはキスもさせなかったクセに、今度はいきなり自分からミュウちゃんに抱かれにくるなんて、ヤッパ最近の女子高生はスケベねェ」

カラダをやらしい感じでクネクネさせながらママが言う。


「違う、違う! ぜんぜん違うって!!  あたし、抱かれるために来たんじゃないよ!!!」


ムキになって否定するあたし。

気がつくと耳の先まで熱くなってた。

「もォ~、ママったら、朝から頭の中はエッチなことしかないワケ!?」

「そーよォ♪ 前にネットの自己分析のサイトで、自分の名前を入力して調べてもらったら、アタシの頭の中、全部まるっと100%“スケベ”だったわァ♪」

“ママ、そこは否定しようよ……”

ココロの中でつっこむあたし。


「あたしね、メールじゃなかなか話しできないし、もしかしてココに来たらミュウトに会えるんじゃないかと思って……会ってフツーに話がしたくてココに来たんだよ」

「アラそうだったのォ。なァ~んだ、つまんない」

「ねぇ、聞いてよ、ママ、ミュウトったらひどいんだよ」
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