恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~
第11章「ミュウトの世界」
天文学的数字の確立で起こった“キセキの再会”を果たしたあたしと井川センパイが付き合うようになってしばらく経った―――
目前に迫った夏休みに、センパイとどこに遊びに行こうかと、ネットでアチコチのレジャー情報を見ていたあたしのマウスを動かす手が止まった。
ふと、あるヒトのことを思い出したからだ。
「ミュウト、今頃、どうしてるんだろ……」
他の男のヒトとメールをするのはセンパイに悪いと思って、ミュウトとはもうメールは一切していない。
もちろん会いにも行ってない。
よく考えるとミュウトと会ったのって、回数的にはたったの3回しかないんだよね。
なのに……たったの3回しか会わなかったのに、ぎっしり詰め込んで、あふれそうなくらいのたくさんの思い出をくれたヒト。
カチャ、カチャ、カチャ……
パソコンのキーボードを叩くあたし。
カチッ
そして最後にマウスをクリックすれば、彼の勤務先であるホストクラブ『club☆NIGHT BIRDS』のHPがパッと開く。
目前に迫った夏休みに、センパイとどこに遊びに行こうかと、ネットでアチコチのレジャー情報を見ていたあたしのマウスを動かす手が止まった。
ふと、あるヒトのことを思い出したからだ。
「ミュウト、今頃、どうしてるんだろ……」
他の男のヒトとメールをするのはセンパイに悪いと思って、ミュウトとはもうメールは一切していない。
もちろん会いにも行ってない。
よく考えるとミュウトと会ったのって、回数的にはたったの3回しかないんだよね。
なのに……たったの3回しか会わなかったのに、ぎっしり詰め込んで、あふれそうなくらいのたくさんの思い出をくれたヒト。
カチャ、カチャ、カチャ……
パソコンのキーボードを叩くあたし。
カチッ
そして最後にマウスをクリックすれば、彼の勤務先であるホストクラブ『club☆NIGHT BIRDS』のHPがパッと開く。