恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~


「ハァ、ハァ……きょ、今日はここまでにしとこう……これ以上やると、あたし、ホントにカラダもココロも、もたないよ……」

まだ途中までしか見てなかったけど、あたしは呼吸を乱し、肩で息をしながら、このHPを早速“お気に入り追加”した。


「オタノシミはまた明日ニャン~♪」

そう言いながら、何げに最後にもう一度PCのディスプレイ画面を見ると、ページの左端のところに『店長からのごあいさつ』という表示があるのに気がついた。


今日は最後にココまで見ておこうと思って、そこのところをマウスでカチッとクリックするあたし。

次の瞬間、穏やかな顔をしたミュウトの顔写真がパッと現れ、その下には彼からのメッセージが書かれてあった。


そこには……、

『はじめまして。夢だった猫カフェを遂にOPENすることができました』

……というあいさつからはじまって……、

そのカフェのねこたんたちは、実は保健所で処分される寸前だったねこたんたちであること(もちろん病気にかかったりしていないかどうかはキチンと病院で検査済み)……、

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