恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~
第4章「センパイの想い」
校門の前で帰らずに待ってくれていた井川センパイに映画に誘われてから4日後――
待ち合わせにゼッタイ遅刻しちゃいけないと思ったあたしは、そのことがプレッシャーになってしまって、結局、前の晩は一睡もできないまま、日曜日の朝を迎えなければならなくなった。
……とはいえ準備は万端だった。
それというのもデートの予定もないクセに、ファッション雑誌の春号を参考にして、春アイテムを早々に買いそろえていたからだ。
よく“棚からぼたもち”なんて言ったりするけど、なんも準備しないで、ただじぃーっと“棚ぼた”を待ってたって、一生なんにも落ちてこないよ。
いつ、ぼたもちが落ちてきてもいいように、事前にちゃんと準備をしといたからこそ、落ちてきたぼたもちを見事キャッチできたんだって、あたし、思う。
こないだセンパイと映画を見たのは部活の帰りで、汗臭いまま一緒にいなくちゃいけない破目になっちゃったから、今日は朝シャン&シャワーをして出掛けた。
そして約束の1時間前には、超・勝負服の花柄フリルワンピを着て、待ち合わせ場所の噴水前にたたずむあたしがいた―――――
待ち合わせにゼッタイ遅刻しちゃいけないと思ったあたしは、そのことがプレッシャーになってしまって、結局、前の晩は一睡もできないまま、日曜日の朝を迎えなければならなくなった。
……とはいえ準備は万端だった。
それというのもデートの予定もないクセに、ファッション雑誌の春号を参考にして、春アイテムを早々に買いそろえていたからだ。
よく“棚からぼたもち”なんて言ったりするけど、なんも準備しないで、ただじぃーっと“棚ぼた”を待ってたって、一生なんにも落ちてこないよ。
いつ、ぼたもちが落ちてきてもいいように、事前にちゃんと準備をしといたからこそ、落ちてきたぼたもちを見事キャッチできたんだって、あたし、思う。
こないだセンパイと映画を見たのは部活の帰りで、汗臭いまま一緒にいなくちゃいけない破目になっちゃったから、今日は朝シャン&シャワーをして出掛けた。
そして約束の1時間前には、超・勝負服の花柄フリルワンピを着て、待ち合わせ場所の噴水前にたたずむあたしがいた―――――