あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
「美樹に逢いたくて、一緒に居たくて、話したくて。
なのに仕事は山積みだし、やらなきゃいけない事だらけだし。
美樹は美樹で未来の事にかかりっきりで、俺の方は見てもくれてなくて。
みたいな、なっさけない奴だった俺をさ、『阿呆か、お前は!!』みたいに叱り飛ばしてくれたのがオフクロで、これをくれたのが美樹だった。」
あたしの頭を撫でていたみぃちゃんの左手が、あたしの目の前に差し出される。
その左指には、ヨシ君とお揃いの指輪がキラリと射し込む夕陽をはじいて光る。
小さなあたしがもらった指輪とは違って、ちゃんとヨシ君の指輪と対になってるお揃いの。
なのに仕事は山積みだし、やらなきゃいけない事だらけだし。
美樹は美樹で未来の事にかかりっきりで、俺の方は見てもくれてなくて。
みたいな、なっさけない奴だった俺をさ、『阿呆か、お前は!!』みたいに叱り飛ばしてくれたのがオフクロで、これをくれたのが美樹だった。」
あたしの頭を撫でていたみぃちゃんの左手が、あたしの目の前に差し出される。
その左指には、ヨシ君とお揃いの指輪がキラリと射し込む夕陽をはじいて光る。
小さなあたしがもらった指輪とは違って、ちゃんとヨシ君の指輪と対になってるお揃いの。