あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
その指輪をもう片方の手でスッと外して。


みぃちゃんはそれをあたしの手のひらへのせてくれた。


「未来には見せた事なかったよな?
内側の刻印。」


そんな風に言うみぃちゃんの真意がわからなくって、あたしはみぃちゃんからすぐ隣のヨシ君へと視線を移す。


するとヨシ君にあたしの視線にニコリと笑って。


「見てごらん?」


って、頷いた。


その言葉にうながされるまま、あたしは指輪の内側に視線を落とした。


プラチナの内側に流麗な筆記体で刻まれていた文字は。




『M to M to M』


という文字と。


「………あたしの誕生日?」
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