あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
「僕達が出逢ったのはこの学園で高2の冬。
もうすぐ学年も変わるって頃でね。
それまでドイツの学校に通っていた緑風は理事長先生の意向に添う形で、日本で大学に通う準備のために転入してきたんだ。」


「一目惚れだったから、美樹を一生懸命口説いたんだぜ?」


穏やかにあたしに向かって話してくれるヨシ君の話にみぃちゃんがチャチャを入れる。


「そのくせ、1人で勝手にフラれたつもりになって、ドイツに逃げようとしたけどね?」


ニコッと笑ってみぃちゃんに返したヨシ君の言葉に、みぃちゃんはうめいて胸を押さえた。
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