あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな？】

「身体を張って助けて………ってより、あの頃はなんにも考えられなくって美樹と心中したいって感じだったけどな。」


みぃちゃんが懐かしそうに話す内容も、思い出話的に話す内容じゃないと思う。


だから２人の言葉を聞いていて、あたしはあまりなハチャメチャ具合に絶句しか出来なかった。


だけど。


「………未来、呆れてる？」


ちょっと様子を窺うように、みぃちゃんがあたしを覗き込むように顔を近付けて。


「え、あ、ううんっ！」


それに気付いたあたしは気を取り直して、慌てて首を振った。


「呆れて………っていうよりビックリしただけだし。」