あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
ニコニコと。


いつもの笑顔を浮かべたヨシ君がそう言ってくれる。


その、いつもよりめっちゃ近い位置にある大好きな笑顔を見ながら、あたしはあふれてくる言葉を止められないでいた。


「2人の指輪って結婚指輪だと思ってたのに。」


「うーん、ちょっと結婚指輪じゃ、ないかな?」


ちょっと困ったようにヨシ君はそれに答えてくれる。


「おそろいの結婚指輪をしてれば、ずうっと一緒に居られるんだって思ってたのに。
だからあの時、あたしは指輪が欲しかったのに。」


なのに。


「どうして、もうあたしが入っちゃってるわけ?」
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