あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
あたしの視線に合わせるように。


まるでのぞき込んでるみたいに見つめる、大好きな色の瞳にフッと小さく陰が走る。


それはきっと、ヨシ君がその時のみぃちゃんを思い出して、その時のみぃちゃんを心配していたその時のヨシ君の気持ちを思い出したからなんだと思う。


「だから緑風はね、その当時男性として扱われるのも女性として扱われるのもスッゴク負担に考えていてね。
正直、セックスとかホントに論外みたいな感じだったんだよ。」


………あたしにとっては、ヨシ君の口からセックスって単語が飛び出す方がホントに論外なんだけど。
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