あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
そう思ったら、あたしの口からはスルリと謝罪の言葉がこぼれ落ちていた。


「んー。
俺ならいいけど、な。
美樹には絶対にンな話、するなよ?
それでなくても心労の多い仕事をしてんのに、更に1人でまた悩んじまうの確定だからな。
けど、俺も美樹も。
未来に何かあったら………違うな。
何か起こりそうなら、本気で身代わりになるつもりだからな。
それだけは忘れんなよ?」


言いながらあたしに視線を戻したみぃちゃんは、片手をあたしの頭に当ててくしゃり、と混ぜる。


あん。


さっき一生懸命にブラシ入れたばっかりなのに。


落ち着きの悪い髪の毛を混ぜられてしまって、一瞬そんな考えも浮かんだけど。
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