あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
それが何を意味しているのかなんて、聞き返すまでもなくあたしにはすぐに解る。


だから「どこへ?」なあんてマヌケな事は言わないで、みぃちゃんをしっかりと見上げたまま深く頷いた。


うん。


早く、ヨシ君のトコへ行きたい。


そう思いながら。


「ん。
じゃ。」


みぃちゃんは小さく頷いて返してくれながら、さりげなくあたしの手から重たい鞄を優しく奪いさって、持ってくれる。


そうしてもう片方の手を真っ直ぐにあたしに向かって差し出してきた。


「仲良く手をつないでいくか?」


ちょっとおどけたようにみぃちゃんは言うけど、それは多分。
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