あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
「冗談、な。
そう言えりゃあいいんだけど。」


ピン、と鼻の頭を弾いてみぃちゃんはヘの字になっていた口を開いた。


「生憎、それが冗談じゃないんだよな。
未来には信じられないだろうけど、な。
多分、何かあった時に家族の中で1番無茶な行動をとるのって美樹だと思うぜ?
でもって、この意見には美樹以外の全員が一致して同意してるんだ。」


えええっ?


それって、おばあちゃまも、みぃちゃんよりも武勇伝があるっていう水生ちゃんも、映画のロッキーさながらのイメージの蒼波くんも、そう思ってるって事?


あの、どう見ても文化人っぽいヨシ君の事をっ?
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