あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
「けど、美樹の奴は違ったんだ。
自分を拘束している犯人が持っていたナイフに向かって突っ込んでいって、傷物になることで交渉に使われる材料としての価値をなくそうとしたんだよな。」
みぃちゃんの口から語られる内容に、あたしは息を飲む。
なにそれ。
ひとつ間違えば、自分が死んじゃうようなそんな真似を、ヨシ君がしたなんてどうしても信じられない。
「あたしには、どうしてもそんな状況が思い浮かべられないけど………けど、きっと本当にあった事なのよね?」
みぃちゃんは、こんな事で嘘を言ったりするような人じゃないし。
自分を拘束している犯人が持っていたナイフに向かって突っ込んでいって、傷物になることで交渉に使われる材料としての価値をなくそうとしたんだよな。」
みぃちゃんの口から語られる内容に、あたしは息を飲む。
なにそれ。
ひとつ間違えば、自分が死んじゃうようなそんな真似を、ヨシ君がしたなんてどうしても信じられない。
「あたしには、どうしてもそんな状況が思い浮かべられないけど………けど、きっと本当にあった事なのよね?」
みぃちゃんは、こんな事で嘘を言ったりするような人じゃないし。