あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
それを羨ましがるのはチガウって事は解ってはいるんだけど。


それでも、あたしが入り込む事の出来ないその絆が羨ましいし、なんだか悔しい。


その絆の相手がどうしてあたしじゃないんだろう。


「どうしてあたしは、もっと早くにヨシ君に出逢えなかったのかなぁ。
そうすれば、絶対にみぃちゃんに負けなかったのにっ!」


ぷうっと頬っぺたを膨らませて見せながら、あたしは少しおどけて言ってみた。


「んん?
俺より早くに未来が美樹と逢ってたら?
そうだなぁ。
んでも、俺と出逢った頃の美樹って今とは全っ然、違う人間だったぜ?
もっと地味な感じだったし。」
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