あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
そんなあたしの視線の先で、薔薇色に包まれた2人はゆっくりとふたつに別れた。


「おかえりなさい、緑風。
今日も無事に帰って来てくれてありがとう。」


全開の笑顔なヨシ君が、みぃちゃんに言う。


「ん。
ただいま。
留守の間、無理させてゴメンな。
未来から聞いた。
俺がいない間、ほとんど寝てねぇんだろ?
未来も心配してんだぜ?」


そう言いながらあたしの方に視線をくれたみぃちゃんに促されたように、ヨシ君がようやくあたしを見てくれる。


「そうか。
未来さんにも、心配かけちゃったんだ?
ゴメンね。」
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