あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
「未来さん?」


不思議そうな口調でヨシ君が、もう1度あたしを呼ぶ。


その声で、あたしはハッとした。


いけない。


つい、物思いにふけっちゃってたみたい。


「ううん。
あたしこそ、ヨシ君がそんなに無理しているの、気付かないでゴメンね?
いつもとおんなじ様子だったから全然気が付かなかった。
言ってくれたらもっと手伝ったのに。
さっき、みぃちゃんに言われて初めてヨシ君が寝てないって気が付いて、結構ショック。」


少しだけ本音を混ぜながら、あたしはヨシ君にそう言った。


だって、ショックだったのはホントの事だし。
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