あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
なのに、ヨシ君はちょっとだけ困ったような笑みを浮かべただけで小首を傾げる。


「うん。
ごめんね?
試験前の未来さんに心配かけちゃうようじゃ駄目だって思っていたんだけどね。
世界時計で、緑風の居る地域の時間を見ていたら、今頃朝御飯かな、ちゃんと食べているかな、とかつい考えちゃって、眠れなくって………ね?」


えへへって笑いながら言うあたり、いつものヨシ君がちょっと悪戯っ子に見えてしまって。


そんないつもと違う表情が見られただけでも、あたしの胸は鼓動を早くしてしまう。


それぐらい大好きなんだよ?
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