あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
「……………行きたい。」


たっぷり考え込んで沈黙の時間を過ごしてみたけど、やっぱりあたしの中から生まれる返事って、それ以外はないみたい。


立ち尽くしたまま、ジッと考え込んでいたあたしが漸く答えると、それを見守るように自分も黙り込んだままあたしを見ていたみぃちゃんは、ン、と小さく頷いた。


「それじゃ、美樹にも早く仕事を切り上げてもらって、3人で帰ろうぜ。
晩飯どうしたい?
未来に希望があるなら、最優先で聞くぜ?」


さりげなくあたしの肩に手を置いて抱き寄せながら、みぃちゃんはあたしの耳元に話し掛けてくる。
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