あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
ぎゅっ、って。


今まで躍り上がっていた心臓が小さくしぼんでしまったような気がする。


ヨシ君があたしに話しかけなかったってだけなのに。


「未来はすっげぇ『おりこうさん』だったらしいからな。」


まだ目のふちが少しいつもより赤いけど、口調はいつも通りのみぃちゃんがヨシ君に答えて言う。


「俺はほとんど見てねぇから知らねぇけど?」


そう言いながら、あたしとヨシ君が座っているソファにみぃちゃんが入ってくる。


向かいの1人掛けソファだって空いてるのに、あたしの隣に座っちゃうから。


あたしはまるで2人の間でサンドイッチの具になっちゃったみたい。
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