あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
ホントはマジックって言うより護身術の応用になるんだけどね、なんてニコニコ笑って話してくれるヨシ君の話の内容にも興味はあるんだけど。
今さらながらヨシ君の膝の上に座っているっていう事実があたしをドキドキさせる。
「ね、ねぇ?
あたし重いでしょ?」
そう言ってヨシ君の膝の上から降りようとするんだけど。
「ううん。
重いっていうより大きくなったなぁって思うよ。
昔、ここで2人っきりだった頃にもおんなじように膝の上に未来さんを抱いていたものね。」
しみじみとしたようにあたしを見ながら言うヨシ君は、あたしを見ているようで実はあたしの向こうに小さかったときのあたしを見ているんだろうなって事がホントによくわかる表情をしていた。
今さらながらヨシ君の膝の上に座っているっていう事実があたしをドキドキさせる。
「ね、ねぇ?
あたし重いでしょ?」
そう言ってヨシ君の膝の上から降りようとするんだけど。
「ううん。
重いっていうより大きくなったなぁって思うよ。
昔、ここで2人っきりだった頃にもおんなじように膝の上に未来さんを抱いていたものね。」
しみじみとしたようにあたしを見ながら言うヨシ君は、あたしを見ているようで実はあたしの向こうに小さかったときのあたしを見ているんだろうなって事がホントによくわかる表情をしていた。