君に…
それなら必要なのは石鹸とタオルと………うん。


「ここにあるもので大丈夫だよ?
すぐに用意するね?」


胸の中で確かめたものをもう一度確認しながら、僕はソファーに埋もれている君に微笑みかけた。


何をするつもりなのかって君はとても不思議そうな表情になっているけど。


「うん。
すぐにわかるよ。
ちょっとだけ待っていてね?」


僕はそれだけ言って、君のための支度をする為にひとりで部屋を出た。


要るのは、洗面器と石鹸。


それからハンカチとタオルと。


ヘアバンドもあった方がいいかな?
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