君に…
心の中で自問自答しながら、僕は必要なものを確認していく。


うん。


あとはお湯を用意するだけかな?


腕の中のものを確認して、僕は急いでリビングに戻る。


ここは高地だから、もう朝晩は大分冷えるようになってるんだから冷えないように気を付けるんだよって。


昼間に会った別荘の管理人からもらった忠告を聞いて、僕達は暖炉式の薪ストーブに火を入れていた。


その上に僕は水を入れたヤカンをのせて、それから運んできた腕の中のものをテーブルの上に並べ始めた。


洗面器には別に持ってきていた小さなバケツから、先に水を少し入れておいて。
< 12 / 49 >

この作品をシェア

pagetop